氷のような彼は陽だまりのように暖かい

小鳥のさえずりがどこからが聞こえてくる。

何かに包まれているような安心感と共に、何だかとても幸せな夢を見ていた気がする。

自分ではない誰かの呼吸音に気づき、眠りから現実に引き戻された。

「…?!」

人の鎖骨のようなものが目に入り違和感とともに顔をあげれば、薫が隣で眠っていた。

驚きはしたが一瞬で昨日のことを思い出し自然と笑みが零れる。


「何にやにやしてるんだ?」

「ふぁっ?!」

驚いて顔をあげれば薫が目を細めていた。

「起きてたんですか?」

「今目が覚めた。いい夢みれたか?」

まだ眠そうにあくびをする姿がクールな見た目とはなんだかちぐはぐで可愛い。

「とてもいい夢を見ていた気がします。」

凍りついていた心はすっかり彼に溶かされていた。
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