駆け落ちする電車の中で
「そうしたいところだけれど、こんな男のためにこれ以上人生棒にふりたくないわ。やっぱり法的な手段をとるのが一番いいんじゃない?」

「確かにそうね。とりあえず私たちが貸したお金とプラス慰謝料…そうね、それぞれ100万ずつ払ってもらうから。もちろん死んでも払うわよね?」

「そんな金ねえよ!」

大毅がそう叫ぶと、真凛は向かい合って座り込み、大毅の顎をもちあげる。

「借金してでも払うわよね?じゃないとさっきの会話の録音、奥さんに聞かせるから。そしたら全部終わりね」

「…っ!」

「払う?」

「…払うから勘弁してくれ」

真凛は笑って立ちあがり、駅の方へ足を向ける。
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