白雨の騎士

「アリス様、見過ぎです。」

コソッと耳打ちするソフィアの言葉にアリスはハッとした。

ローズとくっついているシドが気になって夫人達から話しかけられた内容は全く頭に入らなかった。


結局、お茶会が終わるまでローズはシドの隣を離れなかった。

シドはアリスを部屋に送り届けたあと、廊下の壁にもたがり、ふーっと深呼吸した。

全く、ローズ様には困ったものだ。

腕を掴んで離さない。


無邪気で自由で、いつも笑っているあの雰囲気は本当にハンスに似ている。


明日は一日休みだ。

仕事を終えて部屋に帰るとバタっとベッドに倒れこんだ。


「明日はローズ様の誕生日会か、」


行くか迷っていたが、しっかりシドの元にまで招待状が届いていた。

こんなに丁寧に招かれては少しは顔を出すしかなさそうだった。

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