白雨の騎士
アンナはそう言うと机の上の資料をトントンと大きな音を立てて揃えた。
「…それで?アンナはどうするんだ。アリス様もシドを好きじゃ…」
「別にどうもしません。それにシドとはこれからも同じ部隊で働いていく同志です。」
アンナの言葉にキースは小さくふっと笑みを溢した。
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お茶会の部屋にアリスの後からシドも部屋に入ると、婦人たちが一斉にシドに視線を向けた。
「シド様よ。」「今日もなんて凛々しいのでしょう。」
すると、まっさきにローズがシドの元にやって来た。
「シド様、先程はどうも。」
にっこり微笑むローズを見て周りの夫人達がヒソヒソ話した。
「まぁ、ローズ様は本当にシド様がお好きね。」
そんな事はお構いなしにローズはシドの腕を引っ張った。
「バルコニーに出ましょう。庭園の薔薇が見事よ。」
「ローズ様、私は遊びに来たのでは…」
相変わらず強引なローズにシドも溜息をついた。