白雨の騎士
シドはアンナに着いて部屋を出た。

「…我が第1部隊は王族の護衛を受け持つ。シドは皇女様の護衛をしてもらうが、皇女アリス様はこの国の次期女王殿下だ。命に代えてもお守りする覚悟を持て。」

アンナの言葉にシドは足を止めた。

「あの、隊長…その。。私がこの部隊に配属されたのは…」

拳を握りしめて俯くシドをアンナはじっと見つめた。


「…言ったはずだ。性別や年齢に関係なく、近衛としての剣術、心意気が全てだ。それが欠けている者はここには居られない。」

アンナの言葉に、シドはハッと顔を上げた。

そうだ、いつまでもうだうだと気にしても仕方ない。

俺は選ばれたんだ。

顔だけなんて言わせない。


近衛としてここでやれる事をやりたい。

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