白雨の騎士
「…皇女様を守れ!!!」
煙の中、アンナの声が響いた。
シドは咄嗟に近くの窓を開けた。
煙が外に出てうっすらと視界が開けた。
その瞬間、男はアリス目掛けて剣を振りかざそうとした。
キィンッ!!
アンナが男の剣を遮った。
男の剣は宙に舞い床に落ちた。
「…ちっ」
男は窓ガラスを割って外に逃げた。
「…お前達はアリス様を部屋までお連れしろ!リダ、ルアン、セナ!男を追うぞ!」
「はい!」
アンナ達は男の後を追い、残ったシド達は混乱する会場からアリスを連れ出した。
「…油断するな!まだ仲間が場内に残っているかもしれない。」
2つ先輩のカイトが剣を抜いた。
「あの男来た時は5人くらいで馬車から降りて来ました。会場に居たのはあの男だけでしたが…」
シドの言葉に、カイトはゴクリと喉を鳴らした。
兵士と第1部隊の近衛達で囲われながら、アリスは自室までの長い廊下を急ぎ足で向かっていた。
ドンッ!!
「……ぐぁっ!!!」
鈍い音がしたかと思うと、振り返ると近衛のトムが頭を抑え倒れた。
すぐ後ろにいた兵士が、持っていた剣でトムの後頭部を殴った。
「…貴様、先ほどの男の仲間か!!」
カイトは剣を兵士に向けた。
兵士は帽子を脱ぐとニヤッと不敵な笑みを見せた。
「…アリス様を守るんだ!!」
シドはアリスの前に出た。
「うっ!!」
別の兵士がまた近衛に斬りかかった。
「くそっ、何人いるんだ、、!」
カイトは近衛の中でもかなり腕の立つ方だが、スパイの兵士達と互角だった。
「…シド!!アリス様を連れて逃げるんだ!」
シドはアリスの手を取り走り出した。
ここは表門から近い東の塔。
アリスの部屋は西の塔にある。
流石にそこまでは侵入されていないはずだ。
煙の中、アンナの声が響いた。
シドは咄嗟に近くの窓を開けた。
煙が外に出てうっすらと視界が開けた。
その瞬間、男はアリス目掛けて剣を振りかざそうとした。
キィンッ!!
アンナが男の剣を遮った。
男の剣は宙に舞い床に落ちた。
「…ちっ」
男は窓ガラスを割って外に逃げた。
「…お前達はアリス様を部屋までお連れしろ!リダ、ルアン、セナ!男を追うぞ!」
「はい!」
アンナ達は男の後を追い、残ったシド達は混乱する会場からアリスを連れ出した。
「…油断するな!まだ仲間が場内に残っているかもしれない。」
2つ先輩のカイトが剣を抜いた。
「あの男来た時は5人くらいで馬車から降りて来ました。会場に居たのはあの男だけでしたが…」
シドの言葉に、カイトはゴクリと喉を鳴らした。
兵士と第1部隊の近衛達で囲われながら、アリスは自室までの長い廊下を急ぎ足で向かっていた。
ドンッ!!
「……ぐぁっ!!!」
鈍い音がしたかと思うと、振り返ると近衛のトムが頭を抑え倒れた。
すぐ後ろにいた兵士が、持っていた剣でトムの後頭部を殴った。
「…貴様、先ほどの男の仲間か!!」
カイトは剣を兵士に向けた。
兵士は帽子を脱ぐとニヤッと不敵な笑みを見せた。
「…アリス様を守るんだ!!」
シドはアリスの前に出た。
「うっ!!」
別の兵士がまた近衛に斬りかかった。
「くそっ、何人いるんだ、、!」
カイトは近衛の中でもかなり腕の立つ方だが、スパイの兵士達と互角だった。
「…シド!!アリス様を連れて逃げるんだ!」
シドはアリスの手を取り走り出した。
ここは表門から近い東の塔。
アリスの部屋は西の塔にある。
流石にそこまでは侵入されていないはずだ。