タイトル考え中
これには少し驚いた。でも明日香にはこういう所がある。

何かと敏感なんだよね。だからこそなのか気の置けない親友なんだけど。


「わかる?実は私も朝からしきりになんとも言えない違和感を感じていてね…」

「ふぇー。」


こっちは割とマジめに返答してるのに聞いてきた本人のなんとも間の抜けた返事にちょっと笑う。


「でも大丈夫、きっとみんなにはわからないよ。だって私はちっちゃい頃からずっとはづと一緒だからわかったんだと思うし。逆に言ったら私たちぐらいの仲じゃないときっと誰も気づかないよ。」


間の抜けた相槌のわりにかなりしっかりした返事が返ってきた。


「そっか、それなら多分大丈夫だね。」



そんな話をしているうちに学校につく。


私も明日香も徒歩通学。あと少しで夏休みだからか、じめっとしていて暑く、湿気がセミの鳴き声と共に肌にまとわりつく。


「あはよー。」
「暑い!」
「眠たいなぁ…」


なんて声が飛び交っている中で私もおはようと言いながら教室に入った。
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