偽物の恋をきみにあげる【完】
1時間ほどやり取りした頃、

『あ、そろそろタイムリミットだわ』

大雅が言った。

そういえば大雅は、何に忙しいのかは知らないが、多忙な身だったのだ。

楽しくてすっかり忘れていた。

「はーい、りょーかい」

続けてバイバイのスタンプを送ろうと選んでいると、またメッセージが届いた。

『瑠奈、少しは元気出た?』

驚いた私は、思わず「えっ?」と口に出した。

「なんで私が元気なかったの知ってるの?」

そんなこと、一言も話していないのに。

少し間が空いて、大雅から返信が来た。

『いや、俺に会えなくてさみしいかな~と』

なんだ、びっくりした。

一瞬、朝のコメントの件を知っているのかと思ってしまった。

まあ、冷静に考えれば知るわけないのだが。

「大丈夫でーす笑」

『相変わらず素直じゃねーなあ』

「素直です 自惚れてんな バカ大雅」

『さっきの使い回しキタ━(゚∀゚)━! 』

「あはは(笑) じゃあね」

『明日まで いい子で待てよ かわい子ちゃん(字余り)んじゃに~☆』

大雅のお陰で、メンタルが完全に回復した。

いつもならそれはコタローくんの役目なのに、なんだか不思議だった。
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