偽物の恋をきみにあげる【完】
「ちょっと大雅……ゴハンの用意」

強引に組み敷かれた私は、さっさとそこから抜け出そうとした。

「あとでいい。先に瑠奈食べたい」

けれど、低く甘い声でそう囁かれてしまえば、私は逆らう気もなくなるのだ。

不甲斐ない。

「……もう、しょうがないなあ」

「瑠奈だってしたいくせに」

ゾクゾクするようないやらしい笑みを浮かべ、彼は私の胸のてっぺんを指で軽く弾いた。

「あっ」

「あっ、だって。カワイー」

「恥ずかしいからやめてよ…………あんっ」

「まじ可愛い。すげー興奮する。ね、触って?」

大雅は私の手を、自分の股間に誘導した。

「あ……」

彼のモノがすっかり固くなっているのは、ジーパンの上からでもはっきりとわかった。

「今週さ、全然会えなかったじゃん?」

「うん」

「瑠奈抱きたくて、発狂しそうだった」

そう言われて熱を持ったのはカラダではなく、ほっぺたの方だった。

私は、心の修行が全然足りていない。
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