偽物の恋をきみにあげる【完】
どうしてもカレーがいいと言って聞かない大雅に根負けして、帰りにスーパーに立ち寄り、材料を買った。
いっそインスタントで済ましてやろうかと思ったが、鼻歌を歌いながらルーを選ぶゴキゲンな彼を見ていたら、もうそんな気も失せてしまった。
家に戻り、滅多に使わない圧縮鍋を引っ張り出して、大急ぎでカレーを作った。
カレーが食べたいなら、昨日の内に言っておいてくれればいいのに。
私が料理をしている間、大雅はベッドに転がって例の雑誌を読んでいた。
何の雑誌か気になる。
後ろからこっそり覗いてみると、どうやらそれは旅行情報誌のようだった。
「大雅、どっか行くの?」
「ちょっ! 覗くなよ、スケベ!」
「スケベって……ねえ、それより旅行すんの?」
「いいだろ別にー。それよりカレーは?」
「もうできましたよー」
口を尖らせて私が言えば、大雅はベッドからむくっと起き上がり、
「じゃあ食おうぜ」
子供みたいに目をキラキラさせた。
いっそインスタントで済ましてやろうかと思ったが、鼻歌を歌いながらルーを選ぶゴキゲンな彼を見ていたら、もうそんな気も失せてしまった。
家に戻り、滅多に使わない圧縮鍋を引っ張り出して、大急ぎでカレーを作った。
カレーが食べたいなら、昨日の内に言っておいてくれればいいのに。
私が料理をしている間、大雅はベッドに転がって例の雑誌を読んでいた。
何の雑誌か気になる。
後ろからこっそり覗いてみると、どうやらそれは旅行情報誌のようだった。
「大雅、どっか行くの?」
「ちょっ! 覗くなよ、スケベ!」
「スケベって……ねえ、それより旅行すんの?」
「いいだろ別にー。それよりカレーは?」
「もうできましたよー」
口を尖らせて私が言えば、大雅はベッドからむくっと起き上がり、
「じゃあ食おうぜ」
子供みたいに目をキラキラさせた。