偽物の恋をきみにあげる【完】
「龍馬じゃないのか。んーじゃあ、みかん食べたいの?」
「なんで現地まで? 愛媛のみかんなんてその辺に売ってんだろ」
「愛媛県の蛇口からはポンジュースが出るらしいよ」
「……出るわけねーだろ?」
大雅が呆れた顔をした。
「あ、わかった! 阿波踊り!」
「時期な。今真冬。てか瑠奈、四国のことよくそんな知ってんね」
「私一応、大卒だし」
さっきの文学少年発言さながら、私もドヤ顔をして言ったものの、
「ふっ、俺だって大卒だし」
一笑に付されてしまった。
「つーかね、俺の生まれ故郷なの」
「え? 四国?」
「うん。1歳までだから覚えてないけど。だから、行ってみたいなって」
「自分の原点を知ろう、的な?」
「んーまあ、そんなとこ。……ね、瑠奈。一緒に行こっか?」
「えっ?」
驚いた私を他所に、大雅は話を進める。
「有休取れる?」
「えっ……取れるけどいつ? 春くらい?」
「……もっと早い方がいいな。今月末か来月頭」
「ずいぶん急だね! ま、大丈夫だけど」
私が答えると、
「じゃ、すぐ有休取ってね」
大雅は眉尻を下げてくしゃっと笑った。
突然、大雅と旅行することになるなんて。
今年は目まぐるしい1年になりそうだ。
「なんで現地まで? 愛媛のみかんなんてその辺に売ってんだろ」
「愛媛県の蛇口からはポンジュースが出るらしいよ」
「……出るわけねーだろ?」
大雅が呆れた顔をした。
「あ、わかった! 阿波踊り!」
「時期な。今真冬。てか瑠奈、四国のことよくそんな知ってんね」
「私一応、大卒だし」
さっきの文学少年発言さながら、私もドヤ顔をして言ったものの、
「ふっ、俺だって大卒だし」
一笑に付されてしまった。
「つーかね、俺の生まれ故郷なの」
「え? 四国?」
「うん。1歳までだから覚えてないけど。だから、行ってみたいなって」
「自分の原点を知ろう、的な?」
「んーまあ、そんなとこ。……ね、瑠奈。一緒に行こっか?」
「えっ?」
驚いた私を他所に、大雅は話を進める。
「有休取れる?」
「えっ……取れるけどいつ? 春くらい?」
「……もっと早い方がいいな。今月末か来月頭」
「ずいぶん急だね! ま、大丈夫だけど」
私が答えると、
「じゃ、すぐ有休取ってね」
大雅は眉尻を下げてくしゃっと笑った。
突然、大雅と旅行することになるなんて。
今年は目まぐるしい1年になりそうだ。