あの日勇気がなかった私たちは~卒業の日~
今日も私は教室に残って勉強している。
が、SHRが終わってから一時間、私はだんだん眠くなってきて、過去問ではなく睡魔と格闘していた。
今日は体育があったり、化学や生物の実験があったりと盛りだくさんだった。
これくらいで疲れるなんて、部活を引退してからかなり体力が落ちたようだ。
(眠い、眠すぎる・・・少し寝ようかな)
11月だけれど、少し寝たくらいでは風邪は引かないだろう。
睡魔に完全敗北した私は意識を手放したのだった。
「・・・さ・・・ん」
「ん・・・」
誰かに声をかけられている。誰だろう、あと左肩がほんのりあたたかいような・・・
「・・・桜庭さん!」
「・・・!」
そこでようやくわたしの意識ははっきりした。
人の気配を感じて後ろを振り返ると、一ノ瀬くんがいて右手を私の左肩においていた。
左肩に感じたぬくもりの正体はこれだったみたい。
「ごめん、もしかして起こしてくれてた?」
「うん、もうすぐ完全下校の時間だから」
「え?!」
そう言われて壁に掛かった時計を見ると、確かにあと五分で七時になるところだった。
ということはかなりの時間私は寝ていたことになる。
が、SHRが終わってから一時間、私はだんだん眠くなってきて、過去問ではなく睡魔と格闘していた。
今日は体育があったり、化学や生物の実験があったりと盛りだくさんだった。
これくらいで疲れるなんて、部活を引退してからかなり体力が落ちたようだ。
(眠い、眠すぎる・・・少し寝ようかな)
11月だけれど、少し寝たくらいでは風邪は引かないだろう。
睡魔に完全敗北した私は意識を手放したのだった。
「・・・さ・・・ん」
「ん・・・」
誰かに声をかけられている。誰だろう、あと左肩がほんのりあたたかいような・・・
「・・・桜庭さん!」
「・・・!」
そこでようやくわたしの意識ははっきりした。
人の気配を感じて後ろを振り返ると、一ノ瀬くんがいて右手を私の左肩においていた。
左肩に感じたぬくもりの正体はこれだったみたい。
「ごめん、もしかして起こしてくれてた?」
「うん、もうすぐ完全下校の時間だから」
「え?!」
そう言われて壁に掛かった時計を見ると、確かにあと五分で七時になるところだった。
ということはかなりの時間私は寝ていたことになる。