この恋の終わりは
だけど、すぐにこのままでは
ダメだと自分の中の理性が働いて


「…私、小川さんとは
終わりにします。」


池上さんにそう宣言した。


終わりにします
と言った言葉が
正しいかは分からない。


そもそも
付き合ってないし
好きと言われたこともない。


だから小川さんの中では
私との関係はまだ
始まってすらないかもしれない。


だけど、私の中では完全に
もう始まっていたので
あえてこの言葉を選んだ。


私の決意に
再度池上さんは
頭を優しく撫でてくれて
「頑張れ」と励ましてくれた。





「すみません、
開店前の忙しい時間に
お邪魔しちゃって。」


冷めてしまったミルクティーを
飲み干して
私は池上さんの優しい眼差しに
見送られながらお店を後にした。
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