スイート ジャッジメント 番外編
「えーと……、私のクラスか2-Gのどっちか。次の試合で勝った方」
「……2-G応援しよ」
「私は自分のクラス応援するよ?」
そんな会話をしていたのだけど、この試合武田は勝って、更に次の試合では私達のクラスでもある3-Bも勝ち進んだ。
「これはさぁ……俺らが武田負かすの無しでしょ。準決勝で桜庭と直接対決がジャスティス」
ちぃちゃんのトーナメント表を眺めて同じクラスのサッカー部の実原くんが笑いながら言う。
「ジャスティスじゃねぇ。そこ、八百長の相談すんな。俺に遠慮なく武田負かしていいから」
「桜庭、さすがにそれは野暮」
「野暮もくそもねーよ。お前ら真面目に試合しろ」
「よっしゃ。もし桜庭負けたらガチで」
目の前で繰り広げられる武田と実原くん、林くんの会話に湊が苦情を入れるけれど、全く聞き入れられる気配がない。しかも、その様子を近くにいる3年生が失笑して眺めているから、もうどうしようもない。