溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
ピンポーン、ピンポーン

こんな時間に誰だろ、、、

「、、、はい?」

ドアチェーンをしたまま隙間から顔を覗かせた。

「し、、、東雲さん!?」

「開けろ」

あまりの威圧感に負けて渋々ドアを開けた。

なんか、怒ってる?

勝手に帰ってきたから?

電話にも出なかったから?

「なんで黙って帰るわ、電話にも出ないわ、お前なんなの?」

やっぱりそうだよね、、、

「それは、すみません。でも、もういいんです。東雲さんの気持ちは分かってますから」

「は?どこが?」

「ちゃんとサヨナラします。だから、東雲さんは気にせず彼女のとこに、、、」

「、、、お前、正真正銘バカだな。」

「なっ、、!」

「誰と誰がサヨナラだって?彼女ってなに?それに俺の気持ち分かっねぇだろ」

思考回路が、、、

頭が全然追い付かない。

「あの、、、つまり?」

「サヨナラなんか言わせるかバカ。俺はお前が好きだと何度も言ってきたはずだ。」

< 188 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop