溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
その日を境に東雲さんの強引なまでの誘いが増えていく。

私の何がいいの?

平凡で可愛げもなくて、そこらの男より強い女なんて、、、

私なら選ばない。

もう一人、そんな私を想ってずっと支えてくれた人がいる。


それが大地の親友の慶太。

告白を受けてから数週間。

忙しさと東雲さんのせいでお店どころか連絡すら出来てない。

返事も有耶無耶なまま、その想いに甘んじてる自分に呆れる。

だけど、恋なんて、、、

そもそも、好き。ってなんだっけ、、、

「はぁ、、、」

何度目かの溜め息が落ちると書類の束が頭上に降ってきた。

「おい、ちょっとシケた顔かせ」

「何ですか?」

冷めた視線をグサグサと刺すように下ろされて、半ば嫌々に付いていった。

喫煙室に入るなり、開口一番とんでもないことを言い出す。

「明後日の講演会、俺とお前の二人になった」

「、、、、」

驚きすぎて沈黙。



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