溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
私は黙って次の言葉を待った。

ドクドクと血流が激しくなっていく。

「仕事帰りに、いつもは行かないスーパーに、その日はなんでか行きたくなって、そしたらそこに奥さんと幼稚園位の子供と、、、」

「そう、なんだ。」

「さすが東雲さん、奥さんメチャクチャ美人でした。あーあ、失恋にはやっぱり新しい恋かなー」

「うん、そうだね。」


何も覚えてない。

そのあとのことは。

何を飲んで、何を食べて、それから、どうやって帰ったかも。

朝起きたらいつも通り

ひどい人。

もう、関わらない。

やっぱり私は仕事に生きる。

何もいらない。

望まない。

最初からあの人にとっては、全部ウソだった

何もしてこないのが何よりの証拠。

目撃証言もある。

このゲームは、、、

私を悩ませて翻弄させた、あなたの勝ちね。



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