もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
「……けん、と……」
その時、唯香が俺のシャツをぎゅっと掴み、俺の名前を小さく呟いた。
本当にかわいい。
目を閉じて眠る姿は、いつもより幼く見えて。
小さい子供みたいだった。
いつのまに、こんなにも好きになっていたのだろう。
頭を撫でると、唯香は気持ち良さそうな顔をして、またスヤスヤと小さな寝息を立てて眠り始めた。
完全に眠りについた唯香は、きっとしばらく目を覚まさない。
そう思った俺は、唯香を包み込みながらゆっくりとソファに横になった。
もちろん唯香はピクリとも動かず。
ひと息つき、しばらく頭を撫でたままでいると……気づけば俺も、夢の中へと入っていった。