もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
熱くなる顔。
健斗は私を照れさせるようなことばかりする。
「……バカ」
こんなに好きなのに。
この気持ちが健斗に届くことはない。
だから健斗は何も考えずにキスしたとしても、それは私を期待させるものへと変わる。
私だけ、特別扱いされているから、他の女子とは違って特別な存在に見られているんじゃないかって。
もちろん違うけれど。
何、浮かれているんだ私。
熱くなる顔を手で仰ぎ、この場所から一番近い駅へと目指す。
そして電車に乗って、ひと息つく。
これから私は、健斗と同じところでバイトすることになるんだ……なんて考えたら、嬉しくてたまらないけれど。