もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
「こ、こら健斗!
場所考えて!」
「二階のギャラリーだから大丈夫」
「そ、そういう意味じゃなくて……!」
「恋人繋ぎのほうが良かった?」
そう言って恋人繋ぎに変えてやると、唯香は頬を赤く染める。
その反応がかわいいからやめられない。
「だ、ダメだよ……」
楽しくて、かわいくて。
さっきまでのイライラした気持ちが、一瞬のうちにして吹き飛んだ。
俺のことで照れたりするのがたまらない。
その時、ブザーが鳴り、試合が終わった。