もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
『うるさいんで、出て行ってもらっていいですか?』
ひとり、泣きそうになっていると、突然不機嫌な声が聞こえてきて。
思わず顔を上げると、じっと先輩を睨む健斗の姿があった。
『悪いな、じゃあ行くぞ』
助けてほしい反面、これ以上うるさくして図書室にいる人たちに迷惑かけてはならないと思い、大人しく先輩について行こうとしたら。
今度は突然、先輩に掴まれていない腕を引っ張られて、健斗のほうへと倒れ込んでしまった私。
『うるさいのは先輩だけなんで、こいつは出て行く必要ないです』
まさかの言葉に驚きつつ、不機嫌な顔の健斗を見つめる。
もしかして、助けて……くれた?
『は?お前何言ってんの?俺は今からこの子と遊びに行くわけ』
『本人は嫌がってるけど?』
『お前何調子に乗って』
先輩がキレてしまう。
そう思った瞬間、健斗は先輩の胸ぐらを勢いよく掴み出した。