もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
「別に、彼女家に呼んで何か悪いか?」
疑問に思っていると、健斗がさらっとそう言ってきて。
よく恥ずかしがらずに言えるな……“彼女”だなんて。
どこか嬉しい気持ちもあるけれど、健斗が遠い気がして複雑だ。
「そうだよね、恋人気分にならないと務まらないからな……恋人のフリをするなんて」
だけど私は納得したかのように言葉を返した。
この恋人気分になるということが、私にとったら辛い。
だって叶うはずのない恋をしているのだから。
なんとなく健斗を見るのが辛くて俯いていたら、手に持っていたコップを取られてしまった。