リアル人生ゲーム(裏)


なに、あれ?


なんの冗談?


私がいくつもの???を未知瑠に向けるが、未知瑠は顔を強張らせて、私と目を合わせようとしない。


「__亮平?」


私の彼氏である亮平も、目を見開いて画面に見入っている。


2人は、私に隠れて浮気していた?


いつから?


いつから?


「ひ、光莉が」


友美が、今にも泣きそうな顔で私を振り返っていた。


「と、友達が、騙されているの、我慢、できなくて」


「えっ?」


「ごめんなさい」


なぜか謝る友美だったが、もうなにがなんだか分からない。


「余計なことしてんじゃないわよ!」


つかつかと友美のマス目までいくと、未知瑠が食ってかかる。


無抵抗の友美を突き飛ばし、それを止める亮平。


後ろから羽交い締めにして引き離そうとしているが、2人が触れ合っていることしか目に入ってこない。


「未知瑠、うそでしょ?」


私の言葉に、暴れていた未知瑠がぴたりと止まる。


私たちは友達だった。


私が亮平と知り合う前からの友達だった。


私と未知瑠は友達だった?


「光莉も言ってたじゃん、うまくいってないって。会うたび、亮平の悪口ばっかり。それなら別れたらいいじゃない。私にくれても、いいじゃん」


「未知瑠?」


「てかもう、私のもんだし」


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