リアル人生ゲーム(裏)


翌朝、やっぱりベッドの上で目が覚めた。


間違いなく、眠っている間にゲームの世界に行くらしい。


それでサイコロを投げ、良いことが起きるなら文句はないって話。


しかも今日は私が、テストで満点を取るんだ。


板垣の野郎じゃないけど、それは10000%あり得ない。


頭は悪くないよ?まぁ、成績は下から数えたほうが早いけど、100点だけは絶対にない!


そう言い切れる自分が悲しいが__。


教室に入ると、すぐに亮平が駆け込んできた。


まだジャージのままで、朝練をして来たのだろう。


本当は仲良く登校したいのに、部活馬鹿だから仕方がない。


「レギュラー、とったぞ!」


ガッツポーズをする亮平に、私と未知瑠は驚いて言葉も出ない。


なにが起きるか分かっていたのに、いざその通りになると、人ってぽかんとするものだ。


「そうか、あとは光莉のテストだな」


彰が真剣な顔で言った。


やだ、なんかドキドキしてきたんですけどー?


責任重大っていうか、そんなあり得ないことをひっくり返せる自信がない。こればっかりは、やっぱり無理じゃないか?


そう思っていたが、社会科のテストで私は__。


「仁科、100点だ」


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