思いは海の底に沈む【完】
だんは俺と柊さんの足を交互にすり寄ってきてる



だんを捕まえて抱き上げる








『…でも、そんなことしたら柊さんに甘えちゃいそう』

「…。あ、甘えてもいいんですよっ?」


柊さん、声裏返ってるし…。大丈夫?

心配になって顔を覗き込むと逸らすように逃げる




「いえ、友達として」

『友達?俺達友達?』




まさか柊さんからそう言ってもらえると思ってなくて驚く

柊さんは、友達とか要らないと思ってたから
何でも一人で出来るし、お嬢様命だし

すげー嬉しいんだけどね。



「…今日はいつも以上に湊に振り回されている気がしますが」

『(あ、バレた?)そんなことないよ?じゃあ、友達として考えといて!』








だんを渡すと柊さんは一瞬顔を歪めたがいつもの表情に戻った



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