思いは海の底に沈む【完】
そこで召し使いの柊さんが無表情で袋詰めをしている



『柊さん、お手伝いしますよ』

「結構です」




柊さんは俺を無視していた

俺も柊さんを無視して靴やバッグを袋に丁寧に詰めていく




「み、湊くん!?いいよ!私やるって!」

『いいえ、エリさんがこの服を着て来たら…って思ったら俺、ドキドキしちゃって丁寧に詰めたくなっちゃったんです』

「~~~//湊くん…今度デート…してくれる?っていうか結婚しよ?」

「湊くん!次は私のも詰めて!」

「次は私!」

『お姫様はせっかちだな。大丈夫、順番に詰めますよ』






お洋服はとても輝いていて
この服を着たらこの人はもっと素敵になる。
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