思いは海の底に沈む【完】
会場に着くとチケットを渡される


『あ…。お金の金額後で出したら言ってね』

「今日はデートですから1銭も出さなくて結構です」

『え…。そんなのダメだよ。服とかは返せるけどチケットは返せないじゃん』

「だからプレゼントです」

『そっか。じゃあ彼女役だから甘えちゃおうかな』




ショーまでにコース料理が運ばれてくる

どれも美味しい




多分すごいお金かけてるね…。この人




『あのね、柊さん、あの…。言いにくいんだけど本命の女の子にこんなにお金かけたい気持ちは分かるけど
あんまり高いとこ連れてくと引かれる可能性あるから気を付けてね』

「愛しい人に楽しんでもらう工夫は必要だと思いますが」

『え、や、だから、気持ちは嬉しいけどさ
そんなことされても何も返せないし』

「返さなくて結構ですよ。見返りを求めるような器の小さな人間ではありませんので」

『そうゆう意味じゃ…』




その時、拍手が鳴りショーが始まった

ミュージカルは中々の見ごたえがあった

思わず魅入ってしまう

ミュージカルの役者さんたちは体も柔らかくてダンスも魅力的だった


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