狼を甘くするためのレシピ〜*
 そんな他愛もないやりとりが終えた頃、もう一件のメッセージが届いた。

 送り主は紗空(さら)。

 蘭々の母校は、青扇学園という。
 生え抜きの御曹司や令嬢、全国から集められた神童や、蘭々のような有名芸能人などが通う国内屈指の名門中高一貫校であるが、それはさておき、蘭々の友人は青扇学園出身者が多い。

 氷室仁や西園寺洸といった親友である彼らが学園出身の代表的な存在だが、二つ目に届いたメッセ―ジを送ってきた彼女も、その青扇学園の後輩である。
 そして今では後輩というよりも、大切な友人のひとりだ。

『蘭々さん、先日はお土産ありがとうございました! 頂いたチョコレート、毎日一粒ずつ楽しみながら大事に頂いています。そちらはどうですか?こちらに戻るのはいつですか? 寂しいです』

 泣いているスタンプを見て、クスッと笑う。

『明日には帰る予定よ』

『ほんとですか! よかった~』

 いくつかのやり取りのあと、戻ったらランチをしましょうと約束をした。


 ――さぁて……。
< 31 / 277 >

この作品をシェア

pagetop