狼を甘くするためのレシピ〜*
「やっぱりそう思う? でも、悪い人には見えなかったって」

「あからさまに悪い奴に見えないほうが、曲者なんだよ。少なくとも身元がわかるまで会っちゃだめだ。なんだったら俺がいつでも調べてやるから」

「そうよね。うん。わかった。言っておく」

「蘭々」

「ん?」

「また来週来るよ、一緒に食事しよう」

「うん。わかった。仁が来るとみんなが喜ぶのよ。イケメンオーナーは人気者」

 クスクスと笑う蘭々に笑みを返しながら、「人気者はお前だ」と返す。
 LaLaが店にいるというだけで、実際売り上げはうなぎ上りだった。

 食事が終わりレストランを出ると、蘭々は店に戻ったが、仁は店に入ることはなく店の前で仁を待っている車に向かった。

「じゃあな、がんばれよ」

「はーい。がんばりまーす」
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