幸福論
1人でドライブはよくするけど
夜は初めて。
そのせいなのか、ゆったりとした時間が
俺の中を流れてる。


しばらくはガヤガヤした曲が流れてたけど
しんと静まり返った車内。


次に流れ始めたのは俺の大好きな曲。



思わず
ちょうど前に顔を覗かせる月を見上げた。


まんまるとはいかんけど
真っ暗な道を映し出す月は
ものすごく綺麗で。


いつしか、
俺の中で月はあったかい存在になってた。


辛い時、泣きそうな時、
上を見ればいつでもいてくれる。


その度に太陽みたいに眩しくはないのに
綺麗に輝いていて


あー俺も頑張らなって思わせてくれる。


いつからやったかな。
月が大好きになったのは。

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