幸福論
そんな話をしてる時に





「こんちゃーん!」





ふと、そんな声が聞こえて
振り返るとそこには隣の彼の友達なのか、
男性が1人立っていた。







「ごめんなぁ!遅くなってもうてー!
仕事長引いてん。」

「ええよええよ。仕事お疲れ。」







そんな2人の会話が耳に入る。


2人とも関西弁が強く、
最近は関西人によく会うなぁなんて
呑気に思っていた。


朝早くから動いていたせいか
今更ながらに眠気が襲ってきた。


そろそろ太陽も沈むことだろうと







「そろそろ帰ろっか。」

「えーーまだ嫌やぁーー」








帰りたくないと駄々をこねる静哉を
なだめながらも片付け始める。








「てか紺ちゃんそのキャップ
めっちゃかっこいいな!」

「せやろ!昨日ハルにもらってん。
深夜に家まで渡しに来てくれてなぁ。」








その間にも隣の2人の会話は聞こえてきていた。
なんだ、パーティーの参加者ではないんだ。







「今日、アタリ悪いねん。
せっかく来てくれたけど無理そうやなぁ。」





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