幸福論
「したよ?
何か不備でもあった?
あれ返さなきゃダメだったとか......?」

「ううん!ないない!
返さなくてもいいの!」

「あ、ほんと...........」

「あの、ムービーもちゃんと見た......?」

「ムービー?」

「嘘でしょ..........見てないの?」





どんどん青ざめていく志乃の表情。


ムービーとは何だろう。
あの時のことを思い出していく。


確かフォルダは全部で3つだった。
1つ目のフォルダは写真データがたくさん入ってて
2つ目は活動データ。
3つ目は..........






「あ、ごめん。
私3つ目のフォルダ見てないや。」





あの活動データを全部見た後に
すぐに志乃に電話したんだ。


結構長話ししちゃって
夜中になっちゃったから
その日はそのまま寝た。


次の日も仕事だったから
見ないままに忘れてた。
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