幸福論
とりあえず一旦家に入る。


思い出したのは静哉のこと。
迎えに行かなきゃだったのに。


急いで携帯を出し
小森くんにメールする。


申し訳ないけど
静哉を送ってもらえないか頼んでみる。


”了解した!全然ええよ。”


この流れで静哉にも連絡を入れ


”よっしゃ!ナイス!”



なにがナイスなんだと呆れながらも
志乃に言われた通りパソコンの前に座った。


ディスクを差し込みデータを読み込む。


3つ目のフォルダに行く前に
少し寄り道をした。


写真データばかりが入った1つ目のフォルダ。


いくつもの紺さんを見て
最後の1枚でやっぱり
時間が止まったような感覚になる。


一歩間違ったらストーカーのようだと我に帰り
言われた通り3つ目のフォルダを開いた。
< 365 / 448 >

この作品をシェア

pagetop