幸福論
「よし!お待たせ!
ありがとうなぁ。水にお帰り。」
魚を再び抱えた彼は
名残惜しそうに魚をそっと帰した。
一部始終を見ていた私は
さっきまで彼に抱いていた警戒心なんて忘れていて。
彼は私に笑顔を向けた。
「ロクマル!初めてやねん!」
私に近付いた彼は
さっき撮った写真を見せてくれる。
「今日はロクマル記念日やなぁ!」
なんて嬉しそう。
「ロクマル釣ったことあるん?」
「.........ロクマルってなんですか?」
「........................んえぇ!!嘘やろ!
釣りする人なら知ってると思ってた!
ましてやこのスポットなんてロクマルのために
あるような所やのに!」
少し間が空いて彼が大きな声を出す。
さっきから彼がしきりにロクマルと言う。
もともと弟の付き添いの私は
釣りに詳しいわけでもなく。
「ロクマルってのはなぁ、
ゆうたらブラックバスの大きいの!」
60センチを超えたらロクマルや!
と説明してくれた。
ありがとうなぁ。水にお帰り。」
魚を再び抱えた彼は
名残惜しそうに魚をそっと帰した。
一部始終を見ていた私は
さっきまで彼に抱いていた警戒心なんて忘れていて。
彼は私に笑顔を向けた。
「ロクマル!初めてやねん!」
私に近付いた彼は
さっき撮った写真を見せてくれる。
「今日はロクマル記念日やなぁ!」
なんて嬉しそう。
「ロクマル釣ったことあるん?」
「.........ロクマルってなんですか?」
「........................んえぇ!!嘘やろ!
釣りする人なら知ってると思ってた!
ましてやこのスポットなんてロクマルのために
あるような所やのに!」
少し間が空いて彼が大きな声を出す。
さっきから彼がしきりにロクマルと言う。
もともと弟の付き添いの私は
釣りに詳しいわけでもなく。
「ロクマルってのはなぁ、
ゆうたらブラックバスの大きいの!」
60センチを超えたらロクマルや!
と説明してくれた。