幸福論
「い、いきますよー」
訳も分からず言われた通りに何枚か撮る。
撮る度にコロコロと表情を変える彼。
最後は満点の笑顔で。
目が無くなるほどの笑顔は
弟にそっくりだった。
撮影は満足したのか、
私からスマホを受け取る前に
手の中の魚を観察し始めた。
その様子を見ているとパッと顔を上げる。
「写真ありがとうなぁ!」
そう言って手を伸ばす。
スマホを返すと
今度は魚を撮影し始めた。
「もうちょっと待ってやぁ。
苦しいなぁ。すぐ水入れたるしなぁ。」
話しかけながら写真を撮っている。
よほど魚が好きなのか、博士でもしているのか。
撮った写真をどうするのだろう。
よく分からない彼の行動は
まるで幼い子供のよう。
訳も分からず言われた通りに何枚か撮る。
撮る度にコロコロと表情を変える彼。
最後は満点の笑顔で。
目が無くなるほどの笑顔は
弟にそっくりだった。
撮影は満足したのか、
私からスマホを受け取る前に
手の中の魚を観察し始めた。
その様子を見ているとパッと顔を上げる。
「写真ありがとうなぁ!」
そう言って手を伸ばす。
スマホを返すと
今度は魚を撮影し始めた。
「もうちょっと待ってやぁ。
苦しいなぁ。すぐ水入れたるしなぁ。」
話しかけながら写真を撮っている。
よほど魚が好きなのか、博士でもしているのか。
撮った写真をどうするのだろう。
よく分からない彼の行動は
まるで幼い子供のよう。