大嫌いの裏側で恋をする

スカートを少し、めくり上げるようにして膝が太ももの間に割り入ってきて。
そこに、スラックスが擦れる。
少し固い生地の感触がして、私は震える声を出した。
もちろん怖いんじゃない。
もしかしたら、何か期待してるのかもしれない。
肌が触れ合い、布が擦れ合う音。
その先に続く行為を私は知っている。

高瀬さんは、わかってやってるの?

耳元で、煽るような。
囁きかけるような。
甘いような、苦いような、声。

「ホテルに連れ込まれたり、とか。ってこと」

吹きかけられた吐息を
背筋を激しい痺れが通り抜ける。

「ひゃ……、って、え! わ!?」

間抜けな声を上げたと同時、右の手首を掴まれ。
ハッとした時には、高瀬さんは逆の手で私の肩を掴むようにして、力を込めてる。
ベッドのスプリングは衝撃から音を立て揺れた。

……そう。
私は乱暴に、ベッドに押し付けられたみたいで。

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