mimic
紅潮した頬を隠すように顔を背けたわたしを見て、海月はなにか察したのか愉しげに口端を上げる。


「小夏ちゃんじゃないと、イミない」


目を細くし、わたしの首筋に唇を這わす。


「他の女の子じゃ全然たたないから」
「……っ!」
「え? なんでもっと赤くなるの?」


声を詰まらせるわたしを見た海月は、目を丸くする。


「だ、だって……! そんなこと、直接言わないでよ恥ずかしい!」
「え。小夏ちゃんとふたりきりのときは反応しまくっ」
「もう……っ!」


海月のセクハラ発言を遮って、わたしは両手で顔を覆った。
くっく、っと笑う余裕っぽい声が聞こえてイラッとする。


「ほかに、隠してることない? ほんとうに」


わたしはちょっと怒った声で、早口にそう言った。


「もう海月に会えなくなるかもって考えるだけでも嫌なんだけど」


すると、一瞬時間が止まったかのように海月の動きが静かになった。
不思議に思い、顔を隠していた手を離し、海月の顔を見上げると。


「またそんな、焚きつけるようなことを……」


片方の眉をピクッと釣り上げ、辟易としたような溜め息を海月は披露する。
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