夏のソラの雪
「真雪のお守りの為に自分の四年間差し出したワケないでしょ」
お守り……なんて聞いたら真雪も愛与も怒るだろな。
なんて一瞬、考えてるうちに、
「わたしだって……一緒に居たい人が居るんだから」
ポツリと呟いた知海の顔が、ピンク色に染まった。
強気な知海の弱気な表情……。
あぁ、そっか。
なんだ、俺……好きなんじゃん。
知海のこと。
「俺も、怒るかも……。知海が他の男と仲良くしてたら」
やっと自覚したのに、なんでこんな気の利かない告白なんだよ……。
「……そっち行って良い?」
「えっ?」
俺の答えを聞くより早く、
知海はレポートもほったらかしで、さっき真雪が座っていた場所に腰を下ろした。
「やっぱりこっちのが良いね」
座るなり、俺の左側に体重を掛けた知海が瞳を閉じる。
「元カノの妹じゃなくて……彼女ってのはダメ?」
膝の上に乗せられた左手に重なる右手を、
「……ダメじゃない」
俺はギュッと、握り締めた。
-FIin-
お守り……なんて聞いたら真雪も愛与も怒るだろな。
なんて一瞬、考えてるうちに、
「わたしだって……一緒に居たい人が居るんだから」
ポツリと呟いた知海の顔が、ピンク色に染まった。
強気な知海の弱気な表情……。
あぁ、そっか。
なんだ、俺……好きなんじゃん。
知海のこと。
「俺も、怒るかも……。知海が他の男と仲良くしてたら」
やっと自覚したのに、なんでこんな気の利かない告白なんだよ……。
「……そっち行って良い?」
「えっ?」
俺の答えを聞くより早く、
知海はレポートもほったらかしで、さっき真雪が座っていた場所に腰を下ろした。
「やっぱりこっちのが良いね」
座るなり、俺の左側に体重を掛けた知海が瞳を閉じる。
「元カノの妹じゃなくて……彼女ってのはダメ?」
膝の上に乗せられた左手に重なる右手を、
「……ダメじゃない」
俺はギュッと、握り締めた。
-FIin-
