夏のソラの雪
「メグちゃんの手はいつだってばぁちゃんを助けてくれたよ」




だから、自信持って良いんだよ。





こうやって続けてくれたばぁちゃんの手を、ギュッと握り締めた。




こうして、




ばぁちゃんの手を掴んどくことは出来なかったけど、





今度こそ絶対離さない。





あの日、




振りほどいてしまった真雪の手を、もう一度掴むチャンスが欲しい。







次の日の休み時間。





久しぶりに上がった屋上で待っていたのは、





俺のすぐ後ろに現れた冷め顔の知海だった。
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