冷徹騎士団長の淑女教育

王妃デボラと執務官ダグラスは、ユーリス王国に対する謀反の罪で城の地下牢に監禁の身となった。

国王ハワードは、実は床に伏してなどいなかった。

自らの食事に微量ずつ毒が盛られているのに気づき、衰弱した噂を流して、見えない敵がついにしっぽを出すのを待ち構えていたのだ。

長年の敵が身近な王妃だったと知るなり、あの温厚な王が今までにないほど憤ったという。

国王の怒りをかった王妃デボラと執務官ダグラスは、処刑を免れることはできないだろうと、巷では噂されていた。



アイヴァンは、どうにか一命をとりとめた。

けれども全身の裂傷が激しく、王族専用の別荘地で医師立会いのもと休養を送ることを余儀なくされた。

その時期と同じくして、失踪したはずの王女が生きていた話は国全土に広まり、クレアは王城へと住処を移すこととなる。
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