冷徹騎士団長の淑女教育
アイヴァンがクレアに唯一望んだことは、クレアが立派な淑女になることだった。

クレアは、自分の気持ちを押し殺してでも、恩人であるアイヴァンの願いを叶えなければならないのだろうか。



「話が脱線したな。続きをするぞ」

まるで何事もなかったかのように、アイヴァンが勉強の続きを促す。実際、彼にとっては今のやり取りなど些細なことのなのだろう。

クレアは、悲しみが胸の奥に鉛のように沈んでいくのを感じた。


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