約束~悲しみの先にある景色~
遠くから、山口さんの心配そうな声が聞こえ、それに応答するトユンさんの声が聞こえる。
トユンさんが出した人の名前は、確かpromiseのメンバーの名前だ。
ようやく物事を何とか考えられる様になったと安心するのも束の間、
「瀬奈ちゃん、」
優しく、優しく。
彼は私の両肩を持ち、自分の方に私の身体を向けさせた。
「いやあぁっっ!」
瞬間、私はかっと目を見開いて拒否反応を起こしてしまって。
何度もフラッシュバックを起こしたせいで、理性を保つのがぎりぎりだった。
また視界がどんどん歪んでいって、自分の肩に伝わる熱が怖くて。
また、お父さんの居る真っ暗な世界に、底なし沼に、引きずり込まれそうになる。
(もう……やだ、)
思わず、誰かがここから引き上げてくれる事を祈って、私は右手を伸ばした。
すると。
「瀬奈ちゃん、こっち向いて。分かる?感じる?ここが何処か分かったら、俺の手を握り返して」
トユンさんの声と共に肩から熱が消え、代わりに私の右手に熱が加わった。
「……、」
(トユンさん、)
私の肩に何も触れていない事が分かるだけで、信じられない程の安堵感が襲ってくる。
トユンさんが出した人の名前は、確かpromiseのメンバーの名前だ。
ようやく物事を何とか考えられる様になったと安心するのも束の間、
「瀬奈ちゃん、」
優しく、優しく。
彼は私の両肩を持ち、自分の方に私の身体を向けさせた。
「いやあぁっっ!」
瞬間、私はかっと目を見開いて拒否反応を起こしてしまって。
何度もフラッシュバックを起こしたせいで、理性を保つのがぎりぎりだった。
また視界がどんどん歪んでいって、自分の肩に伝わる熱が怖くて。
また、お父さんの居る真っ暗な世界に、底なし沼に、引きずり込まれそうになる。
(もう……やだ、)
思わず、誰かがここから引き上げてくれる事を祈って、私は右手を伸ばした。
すると。
「瀬奈ちゃん、こっち向いて。分かる?感じる?ここが何処か分かったら、俺の手を握り返して」
トユンさんの声と共に肩から熱が消え、代わりに私の右手に熱が加わった。
「……、」
(トユンさん、)
私の肩に何も触れていない事が分かるだけで、信じられない程の安堵感が襲ってくる。