約束~悲しみの先にある景色~
「…げ、ばれてたの?そっか、あれ瀬奈ちゃんがトユンの為に買ったやつだよね………。分かった、借り返す」
と、壁1枚隔てた向こう側では良く分からない会話が繰り広げられているのが分かった。
そして。
「ごめんねお待たせ!俺今から近くのコンビニにアイス買いに行ってくるんだけど、瀬奈ちゃん何か食べたいアイスある?」
2人で仲良く腕を組みながら戻ってきたトユンさんは、にこにこと楽しそうに笑顔を浮かべながら財布とスタホをポケットに突っ込んで問うてきた。
(冬にアイスって……)
絶対風邪ひく、と察した私は、
「……ピノが食べたいです」
と、すぐに食べれそうなものを頼んだ。
「了解、いちご味ね。で、俺は定番のガリガリ君ソーダ味にしようかな…。ヒョンは何が良いですか?」
「僕?んー、雪見だいふく」
再び私のベッドに腰掛けた楽人さんがリクエストをすると。
「じゃあ、買ってきてあげるので1つ下さい」
笑顔のまま、トユンさんが彼におねだりをした。
「絶対あげない」
そうやって答えた彼も笑顔だったけれど、恐ろしい程目は笑っていなかった。
「…取り敢えず行ってきますね、ヒョン後は頼みます」
「行ってらっしゃい、変装しっかりね」
そして、義兄はすぐに私達2人の見送りの言葉を背に受けながら私の部屋から出て行ってしまった。
と、壁1枚隔てた向こう側では良く分からない会話が繰り広げられているのが分かった。
そして。
「ごめんねお待たせ!俺今から近くのコンビニにアイス買いに行ってくるんだけど、瀬奈ちゃん何か食べたいアイスある?」
2人で仲良く腕を組みながら戻ってきたトユンさんは、にこにこと楽しそうに笑顔を浮かべながら財布とスタホをポケットに突っ込んで問うてきた。
(冬にアイスって……)
絶対風邪ひく、と察した私は、
「……ピノが食べたいです」
と、すぐに食べれそうなものを頼んだ。
「了解、いちご味ね。で、俺は定番のガリガリ君ソーダ味にしようかな…。ヒョンは何が良いですか?」
「僕?んー、雪見だいふく」
再び私のベッドに腰掛けた楽人さんがリクエストをすると。
「じゃあ、買ってきてあげるので1つ下さい」
笑顔のまま、トユンさんが彼におねだりをした。
「絶対あげない」
そうやって答えた彼も笑顔だったけれど、恐ろしい程目は笑っていなかった。
「…取り敢えず行ってきますね、ヒョン後は頼みます」
「行ってらっしゃい、変装しっかりね」
そして、義兄はすぐに私達2人の見送りの言葉を背に受けながら私の部屋から出て行ってしまった。