約束~悲しみの先にある景色~
その後に楽人さんの提案で写真を撮ったりしたから、もうお母さんは私が初めて見るくらい乙女な顔をしていて。


もちろん、写真に写ったpromiseの2人は信じられない位可愛くて格好良い笑顔とポーズをしていた。



そんな騒ぎだったから、もちろん楽人さんが帰ったら家の中は静まり返る訳で。


楽人さんが帰ってしまった後、トユンさんは特に色気を含んだいつまでも見ていられるポーズを決めたりする事なく、いつも通り自室に戻って行ってしまった。


そして、あのアイスだけでお腹いっぱいになってしまった私も、余韻に浸っているお母さんを後目に自室に戻った。



「……………」


自室に戻り、後ろ手にドアを閉めた私はふっと息を吐いた。


まさか、あんな風に楽人さんに自分の過去を話すなんて思ってもみなかった。


もちろんかなり端折った内容だったけれど、それでも彼は私の過去の出来事を大まかに汲み取ってくれた。


(そういう夢を見ないようにするには、………)


けれどそれに対してのアドバイスは、私にとって悲惨で過酷で。


楽人さんが言うに、私はトユンさんにこの事を話して理解をしてもらわないと悪夢を見続けるらしい。


何でも、周りの人がそれについて理解をしてくれる事で、彼の悪夢を見る症状も随分改善されたらしいから。
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