愛しい君を殺したのは誰?
奏は、僕のコートの袖をつかんで、先へ急がせた。

アクセサリーの店の前に止まって、2人で一緒に入った。

『隼人に似合いそうなネックレスがあるの、見て見て』

ショーケースの中のカッコイイネックレスを指さして、奏が言った。

『僕に似合う?これ?』

『すっごく似合うよ、絶対似合うから、つけてみてよ』

言われるままに、僕はそれをつけてみた。

『やっぱりすごく似合う、前に来た時に見て、隼人にピッタリだと思って』

天使…?

僕には、上手く表現が出来ないけど、何かのモチーフに、天使がついている。

羽根を広げた天使が…

隣には女性用のペアのネックレスがあった。

『僕はいいから、これ、奏がつけてみたら?』

今度は、店員にそれを出してもらい、奏につけてあげた。

『天使…だね、可愛い』

『クリスマスプレゼント。彼氏のいない寂しい奏に、僕からプレゼントするよ』

『これは、私が隼人にプレゼントするつもりだったの。いつも何かとお世話になってるから』











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