愛しい君を殺したのは誰?
あとは…

そうだ、奏の中の別人格を消滅させれば、奏を完全に守り切れる。

そう思った…

激しく暴れる別人格。

僕が、そいつをナイフで刺してやった。

そしたら、それは、大人しくなったんだ。

これで、やっと長い苦しみから奏を救えた…

でも、奏はいなかった。

どこにも…

優しくて可愛い、僕の奏。

どこに行ったんだ?

だけど…

今ならわかるよ。

奏は…

天使の羽を広げて…

遠い遠いところに行ってしまったんだって。


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