胎動
それでもあたしは、その人に当てたメッセージを残す事にした。


なにか話が聞けるかもしれないから。


『はじめまして。


私は悪魔山へ行きました。


それ以降体の調子がおかしいのです。


少しでいいので、お話しができませんか?』


返事が来るかどうかわからないまま、送信ボタンを押す。


スマホ画面を閉じようとしたその時だった。


立て続けにメッセージが届いた。


梓と透と夕夏の3人から、心配する内容が送られて来ている。


一瞬、この3人には本当のこと話そうかと悩んだ。


けれど信じてもらえるかどうかわからない。

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