殺戮合宿〜モンスター〜
☆☆☆

それから2時間後。


朝食を終えたあたしたちは試写会室へ移動して来ていた。


「今日から本格的に映画作成に入る」


浅野先生の言葉にあたしはまた背筋が伸びた。


1年生はこの合宿で初めて映画を作る事になる。


そのために、今まで先輩たちから沢山のノウハウを教えてもらって来たのだ。


「まずはどんなジャンルの作品を作りたいかだ」


先生の言葉に真っ先に手を上げたのは孝利だった。


「やっぱり恋愛ものがいいと思います。上映時間も作成時間も短いので、できるだけ説明が不要な作品にしないと」


あたしは孝利の意見にうんうんと頷いた。


昨日恋愛作品とホラー作品を見て、よく理解した。


ホラーのように非現実的な作品を作るには、もう少し時間が必要だ。
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