殺戮合宿〜モンスター〜
「入っていいか?」


コンコンと二度のノック音の後、浅野先生の声が聞こえてきた。


「はい」


麻由子がそう返事をすると、慌てた様子の浅野先生が顔を見せた。


「お前ら、男子たちがどこに行ったか知らないか?」


「え?」


浅野先生の質問に首を傾げる。


「男子たちも、帰る準備をしてるんじゃないですか?」


そう聞くと、浅野先生は首を振った。


「どこにもいないんだ」


その言葉にあたしたち3人は目を見交わせた。


途端に嫌な予感が胸をよぎる。


まさか、またなにかあったんじゃ……?
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