殺戮合宿〜モンスター〜
そう思うと、いてもたってもいられなかった。


帰る準備をやめてすぐに部屋を出る。


「合宿所の中を手分けして探そう」


麻由子の言葉にあたしは頷いた。


「念のため、ライトを」


あたしはそう言って二人にライトを手渡した。


浅野先生はどうしてライトが必要なのかわかっていなかったけれど、説明してもきっと理解してもらえないだろう。


それよりも、今は男子たちを探す事が先決だった。


3人が同時にいなくなるなんて、ただの偶然だと思いたいけれど……。


2階の教室をくまなく探しながらも、昨日の出来事を何度も思い出してしまった。


迫って来る化け物は、包丁を突き立てると消えて行った。


ライトだけじゃなく、武器も必要かもしれない。
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